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2010年1月27日 (水)

やがてかなしき日本語

話が長くなったので二つにブログを分けます。

今日の夜は、大学でアメリカ人学生と留学生の交流会みたいな企画があり、当然参加してきました

イベント好きでもともとなんでも参加してますが、英語の上達のためにはやはり話すのが一番と最近あらためて思い、いろんな企画に参加しています

先週の金曜は、留学生だけですが語り合うという企画があったし、明日は、ローだけでなくて、アメリカン全体の、ランゲージエクスチェンジサークルの打ち合わせがあります。何とか、スペイン語とフランス語と中国語を教えあうパートナーを見つけたいと思っています

でも日本語に興味のある人を探すのは難しいですよ。中国人とか韓国人の中にはそれなりに日本語に興味がある人はいますが、それ以外ではね。

僕が国際法を勉強しているからかもしれませんが、やっぱり国連の公用語である、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語は強いです。それらの言葉が話せれば就職も有利だし、興味がある人はたくさんいます。

僕は日本が侵略戦争に勝てばよかったとは全然思っていないですが、勝利した側に立って国連を作って日本語が公用語になってたら、良かったのになあとは、思ったりします

国連の公用語って第二次世界大戦の戦勝国の言葉ですからね。

例えばフランス人の中で日本語に興味がある人を探すのは、日本人の中でフィンランド語に興味がある人を探すようなものですからね。

そこまではいかないか?そこまではって言うのも、フィンランドに失礼ですが。

日本人にどうフィンランド語って聞いたら、フィンランド語?それならフランス語、イタリア語、スペイン語勉強しますよっていうのが通常の日本人の反応ですよね

それと同じようにフランス人に僕と日本語勉強しませんかって聞いたら、いや結構です、それなら中国語勉強しますと言われそう・・・

日本語って、本当に国際的には地位低いと、僕はアメリカに来て強く思っています。当然ですが、日本人しか基本的に話さないし、日本語が話せるということが強みになってアメリカや国際組織で仕事が見つかるなんて、ほとんどないです。

逆にいえば、だからこそ、日本人は、日本語で守られていると言えます

わかりやすい例でいえば、日本の歌手は、日本で世界と競争する必要がないですよね。日本語で歌える人は他にほとんどいないから。しかも日本人は1億人以上いるわけですから、日本で日本語で歌っているだけでかなりの量のCDが売れて、いい生活ができるわけです。

僕は大ファンなので、決して非難するつもりで言うわけじゃないですが、例えば、ミスチルは、僕の知っている限り、海外でCDも出していないし、海外でコンサートも全然していないですが、日本では大アーティストだし、海外に出ようという動機付けがまったくないんじゃないかと思います。

弁護士はなおさらで、法律で海外の弁護士が入ってくるのを規制していますから(規制自体はアメリカでもやってるし、他の国でもあるでしょうから、取り立てて非難されるべきものではないとは思います。ここで言いたいのは別のことです)、日本の中で日本人相手に仕事をしていれば、国際的な競争にさらされることもないし、それなりに生活ができたわけです(少なくとも今までは)。

少なくとも危機感から海外に出ていかなければと思っている弁護士はほとんどいないのではと思います

僕は日本という国は安心感はかなり簡単に持てる国だけど、危機感を持つのがかなり難しい国じゃないかと思っています。

いろんな国に行ったけどやっぱり日本が一番と言う人はかなりいますよね。それ自体は全然悪いことじゃないと思います。でも、例えば(すみません、たとえが多くて。でも物事をわかりやすく伝えるためには比喩というのは絶対に必要です)、家が火事になっているときに、それに気付かずにのんびり過ごしてたら命が危ないですよね。僕は日本が火事になっているとまでは言いませんが、かなり危機的な状況だと思っています。でもだから海外に出て勝負しなければと、自分の気持ちを世界へと向ける人はまだ少数ではないでしょうか。

今また円高になってますが、株価が下がってもさらに円高になるという今の状況は、僕が言いたいことを的確に表現していると思います。

危機的な状況なのに、円を持っていれば安心だよね、だって僕たちは日本でずっと暮らしていくんだから、ドルなんてもっても仕方がないよね、という国民的連帯感です。日本人の貯蓄高の多さは有名ですが、一割でもドルとかユーロ預金に回れば、為替も全然違ってくると思うんですが、そんなモチベーションは日本人の中にはおきません。さらに、その連帯感があまりに強力なために、もっと言えばあまりに普通のこととなって意識もされないために、外国人も含めて投資家にも知らないうちに影響して、円を持てば安心ということになっているんだと思います。

日本人の中でガソリンの値段の上下と同じくらい円の上下を気にしている人がどれだけいるでしょうか。僕は圧倒的に少数派だと思っています。

今年来年はいいですよ。でも僕は近い将来、日本がIMFから借り入れをする時が来ると思っています。そうなったら円の大暴落ですね。だって、今いくら国の借金があるんですか?政治家の誰が本気で借金を減らそうと思ってるんですか。日本はいつか良くなるんだから、今は公共事業増やしましょう、あるいは、育児手当出しましょうって言ってるだけですよね

根拠のない安心感、それが日本独特の一体感と結びついての、国民的安心感、僕はそれが気味悪くて恐いです

それに比べて、スペイン語の強さ。

スペイン語と英語を話せれば国連や世銀での就職はかなり有利だし、前も書いたようにアメリカで弁護士をするにしたって、スペイン語しか話せない人はたくさんいるので、顧客を集めるのにかなり有利です

知り合いの知り合いがスペイン語を話せて医者をやってるんですが、ラテンアメリカのお客さんがたくさん来ると言ってました

まあだからスペイン語勉強してるんですが、そんな簡単に使えるようにはならないしね

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